2020.09.20

268号 10月1日からから異なるワクチン間の接種間隔が変更されます

異なるワクチンを接種する際の接種間隔
注射生ワクチン → 注射生ワクチン  27日以上あける

注射生ワクチン → 経口生ワクチン  間隔に関する規定はありません
           不活化ワクチン

経口生ワクチン → 注射生ワクチン  間隔に関する規定はありません
           不活化ワクチン

不活化ワクチン → 注射生ワクチン  間隔に関する規定はありません
           経口生ワクチン
           不活化ワクチン

*注射生ワクチン・・・MR(麻疹・風疹)、水痘、BCG、おたふく(任意)
*経口生ワクチン・・・ロタテック、ロタリックス
*不活化ワクチン・・・ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、四種混合、日本脳炎
             二種混合、子宮頸がん、インフルエンザ(任意)

 

 従来の接種間隔では、生ワクチンは接種後27日以上、不活化ワクチンは接種後6日以上の間隔をあけなければ、他のワクチンを接種することができませんでした。しかし、種々の検討により、ワクチン同士の間隔をあけなくても免疫が有効につくことが確認できたことから、定期接種実施要領の改正に伴い、2020年10月1日から、ワクチン接種間隔の制限が一部緩和されることになりなりました。
 変更後は、ワクチン接種間隔の制限がほぼなくなります。不活化ワクチン、経口生ワクチンは他の予防接種であれば間をあけなくてもよくなります。注射生ワクチンに関しても、次の接種が不活化ワクチン、経口生ワクチンであれば間をあける必要はありません。例えば、ロタを接種の翌日にヒブが接種可能、ヒブを接種の翌日にMR接種可能ということです。しかし、注射の生ワクチンと注射の生ワクチンを接種する場合は4週間(27日以上)の間隔が必要です。また、不活化ワクチン、生ワクチンいずれも同じ種類のワクチンでは今まで通りの間隔をあけなくてはいけません。
 同じワクチン接種の間隔は変わりませんから、接種スケジュールの組み方自体はあまり変わりません。スケジュールをきちんとこなせていれば、さほど混乱することはないですね。