2020.11.20

269号 寒くても換気しなくてはダメ?

「換気がそろそろツライ・・・」そんな季節になってきました。新型コロナウイルス対策とはいえ、寒さをガマンしながらでも、換気しなければいけないのでしょうか?季節性のインフルエンザと同様に、新型コロナウイルスは気温や湿度が下がるこれからの季節に、流行拡大の可能性が指摘されています。換気の悪い空間は、新型コロナウイルスの感染リスクが高まりますから、『寒いのでやらない』という訳にはいきません。とは言え、厚生労働省が推奨している1時間に2回、窓を全開にして換気をするというのは、正直にいって真冬では現実的ではありません。寒くて体調を崩してしまっては本末転倒です。どうしたら室温を下げず、快適に冬の換気ができるのでしょうか。

◆まず部屋を暖める  冬場の朝や外から帰ってきた場合には、まず、エアコンの暖房を入れ、部屋が暖かくなった後、エアコンをつけたまま窓を開けて換気をしましょう。タイマー機能などを活用するとさらに暖かく過ごしやすくなります。冷えた壁、床、天井を暖めておくことで、窓開け換気をしても部屋の温度が下がりにくくなります。

◆窓を少し開けて常時換気を!  暖房をつけながら、窓を少し開けて、常時換気をしておくことで、室温を保ちながら換気をすることができます。エアコンをつけたままで換気をする場合は、できるだけエアコンから離れた窓を開けるようにしましょう。

◆2段階方式の換気もおすすめ  隣室や廊下の窓を開けて外気を取り込み、外気を暖めた後に部屋の扉を開け、生活空間の空気と入れ替える「2段階方式」をとることで、寒さを和らげることができます。

 理想的な換気法は対極にある2ヵ所の窓を開けることです。自然と空気(風)の通り道ができて新鮮な外気を取り込むことができます。ちなみに部屋の対角線上に窓がないという場合は、低い位置の窓と高い位置の窓を開けましょう。温かい空気が上の窓から排出され、冷たい空気が下の窓から入るため自然と空気が流れます。
 2003年7月以降に建てられた建物なら、24時間換気システムの設置が義務化されているので、それを常時使用するのも有効です。換気システムのフィルターが詰まってないか、きちんと作動しているかを時々チェックしましょう。この換気システムがついていない家でも、風呂やトレノ換気扇を常時つけていれば、家の広さなどにもよりますが、ほぼ換気システムに近い効果が得られるそうです。また、キッチンのレンジフードファンを使用することも、短時間での効率的な換気につながります。サーキュレーターや扇風機などで家の中の空気を循環させてよどみを作らないことでも感染リスクをある程度下げることができます。

◆湿度にも注意を  室内で暖房を使用したり窓を開けたりすると、湿度が下がり乾燥しやすくなります。湿度が低いと、ウイルスの水分が少なくなり軽くなるため、空気中を漂う時間が長くなります。ウイルスが活性化しにくい環境は「室温20℃、湿度40%~60%」が最適と言われています。加湿器の利用や濡れタオルを干すなどの工夫をして、湿度を上げるよう意識しましょう。かといって湿度が高ければ良いというわけではありません。湿度が70%以上になるとカビが発生しやすく、ダニの生育が早くなってしまいます。換気と温度管理をバランスよくするとともに、外出時にはマスク着用、人と人との距離を保つ、手洗い、うがいなどの基本的な対策を徹底することが重要です。