2021.02.20

272号 ウエブサイト「こどもの救急」って?

 「こどもの救急」というウエブサイトをご存じですか?このサイトは、厚生労働省研究班/公益社団法人 日本小児科学会により監修されたものです。サイトのアドレスは kodomo-qq.jp/ ですが、「こどもの救急」で検索すると「こどもの救急(ONLINE-QQ)」と出てくるので、すぐに見つけることが出来ると思います。英語・中国語にも対応しており、生後1カ月~6歳までのお子さんを対象として、夜間や休日などの診療時間外に病院を受診するかどうか、判断の目安を提供しています。

◆使い方   ページの左にある「発熱」「泣き止まない」「頭を強くぶつけた」等、気になる症状の中からお子さんの状態に近いものをクリック。「動物に咬まれた」「やけど」などでは、まずしなければならない処置の説明がされています。そして、各症状のページに書かれている具体的な症状をチェックボックスで選び、「結果を見る」ボタンを押してください。家で様子をみて良い場合は「待つ」、病院へ行った方が良い場合は「行く」が表示されます。

待つ ⇒ 家で様子をみながら診察時間になるまで待ちましょう。
行く ⇒ 病院へ行く場合、自家用車・タクシーで行くのか、救急車を呼ぶのかも判断してくれます。
     
救急車の呼び方、救急車を待つ間にすること、病院へ持っていくもの、受診した際にお医者さんに伝える
      べき症状
別のポイントも教えてくれます。

 このサイト内では、この他にも役立つ情報がとても分かりやすく掲載されています。「こどもの事故と対策」では、生後1ヶ月~6歳までのお子さんのいるご家庭で、知っておくと役に立つ一次救命措置や、溺水、誤飲など家庭内で起こりやすい事故を防ぐためのポイントを紹介しています。また、子どもの急な病気に困った時、電話で相談を受けてくれる「#8000」、各都道府県の自治体が公開している広域災害・救急医療情報システムなどが検索できる、医療情報をまとめたサイトも見ることができます。いざという時に慌てないよう、時間がある時にちょっと覗いてみるといいですね。

 一般の病院が開いていない夜間や休日、子どもの具合いが悪そうだと不安になりますよね。言葉で意思表示が出来ない乳児ではなお一層です。家で様子を見て良い場合が多いのですが、中にはすぐに入院が必要な重症の病気も混じっています。サイトの診断結果はあくまでも診療時間外に病院を受診すかどうかの目安です。受診するかどうかの最終判断をするのは保護者の方です。
 出来るだけ医療機関のスタッフや設備が整っている昼間の診療時間内に受診できるよう、日頃から子どもの状態をよく観察し、子どもの異常に早めに気が付けるように心がけておくことが大切ですね。